梵珠山は青森市と五所川原市に跨る標高約468mの山である。
その珍しい名称であるが,奈良時代,東北地方に仏教を布教した,法相宗の道昭上人が釈迦三尊の文殊菩薩の文殊にちなんで,その当時から,またはその後からか,造語で「梵珠」という名が付けられたのだという。
そのような経緯があるためか,古くから霊山とされているそうで,同山には釈迦,文殊,普賢の三尊が奉じられているのだという。
ところで,同山では,人魂ともオーブとも思われる,謎の発光体が多く見られる場所としても有名である。
特に,旧暦の7月9日から10日の未明にかけよく見えるそうなのだが,不思議なことに,見える人と見えない人に分かれるらしい。
かつて,同地に浪岡町が存在していた頃は,町役場にてツアーが組まれる程有名だったそうである。
しかし,なぜ同山においてこのように謎の発光体が目撃されるのかは,残念ながら今のところその理由は不明の状態である。