久渡寺は弘前市にある真言宗の寺院で,開山・開基時期は不明であるものの,津軽三十三観音霊場の第一番札所とされている古刹である。
同寺には,江戸時代の画家で,幽霊画を描いたことで名高い円山応挙の作品が収蔵されていることで有名である。
しかし,幽霊画があるためなのだろうか,同寺では心霊現象が起きるとも言われている。
まず,同寺には池があるのだが,この池でお経を唱えながら,または死者の名前を呼びながら覗くと,死者の顔が浮かび上がるのだという(自分の死に顔が見えるという説もある。)。
また,公衆電話が設置されているのだが,この公衆電話が突然鳴るという現象が発生するのだという。
なぜこのような現象が起こるかは不明である。