釧路市と網走市を結ぶ国道240号線は,昭和28年(1953年)に二級国道に指定施行,その後昭和40年(1965年)に等級が廃止され一般国道に指定施行,現在に至る道路である。
ところで,この国道240号線には「星が浦」と言う名の地名がある。
かつてこの地域は新開地ということで,国道に面してはいながらもまだ沢山の空き地があり,草の生い茂る寂しい場所だったのだという。
そして,いつの頃からか,この星が浦には女性の幽霊が現れると,タクシーの運転手の間では有名な話だったそうである。
その目撃談によれば,白っぽい着物姿で,帯を2メートル近くだらりと垂らした女性の幽霊が歩道を歩いているのだそうだ。
この星が浦では,かつて事故による死亡事故がいくつかあったそうであるし,また,昔は人を殺してこっそり埋めても分からなかったような寂しい場所だったようである。