旧阿寒町(現釧路市)に存在した雄別炭鉱は大正8年(1919年)に操業,昭和39年(1964年)には最大出炭量を記録し,最盛期には約1万2000人の人口を誇る,活気のある炭鉱町として大きく賑わいを見せた場所でもある。
しかし,やがてエネルギー革命の波には抗いきれず炭鉱産業は大きく衰退,ついに昭和45年(1970年)についに閉山,存在していた施設類は全て放置され,現在は完全にゴーストタウン化している場所でもある。
ところで,すでに住む者もいないゴーストタウンであるにも関わらず,同地には今も「何か」が棲み付いているようである。
まず,同地には巨大な煙突が今も残るそうであるが,その煙突の上には何故か少年の幽霊が佇み,しかもけたたましく笑う姿が目撃されるのだという。
また,雄別炭鉱でとりわけ有名と思われるのは廃墟化された病院である。
この病院跡では,患者や看護師と思しき幽霊が現れると言われているそうである。
さらに,病院跡に置いてあったメスを持ってきた人の家に,どこからともなくメスを返してくれと言う電話が架かってきた,置き去りにした女性を迎えに行ったところ,黒髪が白髪と化し,しかも恐ろしい形相で迫ってきたなど,他の心霊スポットでも聞かれるような,若干都市伝説のような話も数多く伝わるようである。
その他,霊感がない人間が訪れても,悪寒や頭痛に悩まされると言われており,安易に近付くべきではない,非常に危険な場所であるといわれている(また,野生のヒグマが出没するリスクや携帯電話の電波が届かない場所でもあるらしく,違う意味での危険性も多い場所)。