福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

心霊スポット候補地(その3)

 今回,心霊スポット候補地としてご紹介する場所は「磐光ホテル」である。

 磐光ホテルはかつて,福島県郡山市にある磐梯熱海温泉に存在していたホテルで,昭和40年(1963年)にホテル新館が,昭和43年(1968年)に演芸娯楽施設・食堂などを擁するレジャー施設「磐光パラダイス」,そして同年中に「ホテルニュー磐光」がそれぞれ造られ,客室220,収容可能人数1300人の豪華ホテルが誕生した。

 しかし,昭和44年(1969年)2月5日午後9時,ホテルの大広間においてショーの小道具であるベンジンを浸した松明が石油ストーブの火に引火,磐光ホテル及び磐光パラダイス全体に燃え広がった(ホテルニュー磐光は防火シャッターに区切られていたため延焼は免れた。)。

 火災当時,路面凍結や吹雪という悪天候に加え,相次ぐ火災で停電となり火災報知機が切れたこと,増改築の影響で内部構造が複雑だったこと,非常口が開かない状態だったこと,そして建材の発する有毒ガスなどの影響等により,最終的に死者31人,負傷者41人を出す大惨事となった。

 さて,ホテル火災と言うと,磐光ホテルの火災から13年後に発生した「ホテルニュージャパン」の火災を思い出す方が多いと思われる。
 寝タバコの不始末が原因とされる同ホテルの火災は,ホテル側の防災設備不設置の不十分などの要因も重なり,最終的に死者33人,負傷者34人を出す大惨事となった。

 火災後,ホテルニュージャパンの建物自体は平成8年(1996年)まで存在していたが,その間,奇怪な噂が流れた。
 なんでも,廃業後に建物を管理してた警備員が,「助けて1」という女性の声を聞いた,警備員を見ている女性の幽霊の姿を目撃した,というものである。

 そして,建物が解体された跡地については千代田生命が開発に乗り出したものの,千代田生命は平成12年(2000年)に破綻してしまい,さらにいわくつきの土地と呼ばれるようになってしまったという。

 ホテルニュージャパンの火災とほぼ変わらない犠牲者を出した磐光ホテルの火災,この現場もまた,心霊スポットとなる可能性は否定できない場所と言えるのだろうか。

 なお,磐光ホテル跡地は長らく更地となっていたが,平成30年(2018年),複合施設「ほっとあたみ」が建設されており,過去,悲惨な出来事があったことを偲ばせるものは何も残ってはいない。