福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

入道(南会津郡桧枝岐村)

1 概要

 桧枝岐村にある「五十人小屋場」という名のある所に,昔,山小屋で寝泊りをし,木を伐採する樵の組があった。

 ある日のこと,食料が底をつきかけたので,一度下山し村から食料を運んでこようという話が出たところ,一人の男が小屋番として残るというので,他の者は小屋を後にした。


 しかし,山を降りた樵達が食料を背負い小屋に戻ったところ,その男の姿はなかった。驚いた樵達は付近を捜したが男を見つけ出せずにいると,幾日後,男は青い顔をして戻ってきた。男が話すには,樵達がいない間,木をいっぱい伐採しようと一心不乱に働いていたが,ある日,急に喉が渇いたので道具を投げ出して川に行くと,目の前に川の水を飲む大入道がいるのを見て,魂消て気が遠くなり,その後のことは全く覚えていないのだという。

 樵達は男を労わり,その日は早めに眠りの床に就かせたが,明くる朝,皆が目を覚ましたときには既に件の男の姿は消えていた。樵達は再び探しに出たが見つからず,何かの祟りかも知れないと考え,男と小屋場を諦め山を降りたという。

2 解説

 「五十人小屋場」というかなり変わった名称の場所であるが,残念ながらそれが桧枝岐村のどこにあるか定かではない(名称からして,正式な地名というよりは,代々地元の人が呼んでいた名称ではないかと思われる。