幽霊画とは、主に江戸時代や明治時代にかけて描かれた日本画や浮世絵の様式のひとつで、幽霊絵とも言われ、あらゆる絵画の中でも最も難しい技法とされる(以上、Wikipediaより。)。
その名の通り幽霊をモデルとした絵であるが、その殆どは上記のとおり、日本画や浮世絵など、所謂人々の「娯楽」のために描かれた物であり、葛飾北斎、歌川国芳、月岡芳年など著名な画家が多くの作品を残している。
なお、諸説はあるようであるが、「足のない幽霊」の絵を描き始めた画家というのは円山応挙(1733年~1795年)であるという。
さて、先に幽霊画とは「その殆どは・・・娯楽のために描かれた」と書いたが、例外的に娯楽以外に描かれた幽霊画というのも存在している。それは。人々の前に現れた幽霊を記録のために描いた物であり、全国各地にそのような幽霊画が現存しているほか、福島県内にも現在に至るまで現存している。
ところで令和2年夏、耶麻郡磐梯町にある「磐梯山慧日寺資料館」さんにおいて、次のような企画展が開催された。
福島県内の寺院さんに所蔵されている貴重な幽霊画の一部を公開してくれる企画展で、私も足を運んでみたが、貴重な幽霊画を生で見ることができ、とても満足することができた。
資料館内は原則写真撮影は禁止であるが、唯一、この展示物のみ撮影することができた。
幽霊画は個人所蔵や寺所蔵の物が多いようで、なかなかお目にかかる機会というものが少ないように思われる。
今回のような企画展が展示された場合、貴重な機会なので、興味のある方は一度足を運ばれることをお勧めする。