1 概要
Kさん(女性)は夫と子供の三人暮らしで,福島市内の分譲住宅に新居を構え生活をしていた。
しかし,入居後すぐ,Kさんは体調不良を訴え始める。Kさんは幼い頃から霊感があり,やがて狐憑きのような状態になった経験もあるという。
家の中での生活だが,特に二階が気持ち悪いらしく,長時間二階に留まることはできない,とのことであった。
また,Kさんだけではなく,Kさんの幼い子供も,家の中で誰もいないにも関わらず,何かと話をしていたという。どうも,子供も「何か」が見えていたらしい。
その後,Kさんがこの地について調べたところ,過去,この場所には自動車学校が存在していたが,学校関係者が変死を遂げる,ということが発生したらしい。
そして,地元の方から聴いた話では,この自動車学校が出来る前,この地には「八幡神社」が存在していたらしく,Kさんの家は丁度その境内に当たる場所にあったらしい(なお,極めつけは,Kさんの家の北東には墓地が存在していた。)。
後日,Kさんは霊媒師に見てもらったが,それによると,Kさんには複数の幽霊が憑りついていたという。
また,家に安置してた神棚の祀り方に問題があるといい,それを解消したところ,少しずつ怪異が収まったという。
2 解説
この話は平成15年から19年頃,私が同僚であるKさんから話を聞いたものである。
なお,Kさんは精神的に少し病んでいた方(境界性人格障害)で,その後仕事を退職されている。
さて,同時期,私自身交通事故に遭遇するなど,あまり運勢的に良くないことが重なっており,Kさんの紹介で,上記霊媒師に見てもらったことがある。私にとって人生最初で最後の霊媒師への相談であったが,その方に,私が交通事故(バイク事故)で宙を飛び助かっているが,それは,私の肩に鳥が止まっているからだ,と言われた。
実は,我が家では昔からよくセキセイインコを飼育しており,どうもそれが守護霊のように守ってくれていたらしい。
私が鳥を愛でるのも,この守護霊の影響なのかも知れない。
最後に,Kさんの家というのは,確か記憶では,福島市を走る飯坂線泉駅付近だったと記憶している。
そして,確かに,その辺りには自動車学校が存在していたような記憶が薄っすらと残っているところであるが,現在は住宅街に整備されており,かつての情景を偲ばせる物はないようである。