1 概要
白河市にある南湖公園は,白河藩主松平定信(八代将軍徳川吉宗の孫に当たる)が享和元年(1801年)に造成した公園で「日本最古の公園」とも言われており,現在は国の史跡及び名称に指定されている。
現在も市民の憩いの場として愛されており,同市においては代表的な釣りスポットとされているほか,野鳥観察や周辺の風景写真撮影などに適した場所となっている。
しかしながら,どうもこの公園周辺は心霊スポットとなっているようで,公園内にある公衆トイレから出てきた人の背後に負ぶさる謎の黒い物体を見た,という話があるほか,公園周辺に居住する方の中には,謎のラップ音や金縛りを体験した方がいたという。
2 解説
上記のとおり,この公園は松平定信により造られた公園で,その際には,領内の人員が投入されている。
では,投入された人員の恨みが篭る場所なのか,とも考えたが,そもそもこの公園は,身分を問わず民衆の娯楽のために造園されたものであり,確かに,人員的には役務は負担になっただろうが,怨嗟の声まであったかは不明である(役務に対し報償が与えられていたとのことなので,怨嗟の声はないと考えるのが自然なのかもしれない。)。
そうすると,公園造成後,何らかの事故等により死者が出たのだろうか。真相は不明である(なお,同公園は水深1m程度(無論,溜まった泥の影響でもっと深い可能性がある。),操船や水練の鍛錬をすることも造園の目的とされていたとのことである。)。
令和3年1月11日追記
今回、南湖公園周辺の写真を撮影したので追加掲載する。
静かに水を湛える南湖公園の様子。
日中、周辺は観光客等で賑わうが、夜間ともなれば人気のない場所に一転する。