1 概要
いわき市はかつて炭鉱の町として栄えたことで有名であり,その名残として,炭鉱に関する資料や展示物を収めた「いわき市石炭・化石館 ほるる」が同市湯本町にある。
同館の敷地内には,常磐炭礦湯本坑第六抗人車抗が保存されている。この抗口は,昭和22年(1947年)に昭和天皇が行幸され,ここから坑内を見学のために入坑されたという。
そのような歴史ある炭坑跡なのであるが,この場所もまた,心霊スポットとしての噂があり,夜中になると,落盤事故で亡くなられた炭鉱夫の幽霊が現れるという。
2 解説
いわき地方は幕末から昭和50年代までの間炭鉱で栄えた町であり,大小さまざまな炭鉱が存在していた。そして,それらの炭鉱では数知れない坑内での事故が発生しており,幾多の炭鉱夫が坑内で命を落としていた(当時の炭坑内の様子は,同館内において人形を使い再現されている。それを見ていただければ,いかに大変だったか分かるかと思われる。)。
常磐炭礦湯本坑第六抗人車抗で事故が起きたかどうかは不明だが,発生していた可能性は当然高いと思われる。
もしかすると,今も夜な夜な現れる幽霊がいるのかも知れない。