福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

遠藤ヶ滝(安達郡大玉村)

1 概要

 安達郡大玉村の西方,杉田川にある渓谷を登ると,遠藤ヶ滝に辿り着ける。
 この地は,伝承によれば,文覚上人(俗名遠藤盛遠,1139年~1203年)が滝に打たれながら修行した場所という伝説があり,同人の俗名から「遠藤ヶ滝」の名が付けられたという。

 その由緒から,この地は山岳修行の場とされており,現在も不動明王石像が安置されている石室や,女人堂碑(女性が修行の場に立ち入ることを禁じた碑)などが現存している。

 いわば「霊場」の如き性質のある場所であるのだが,不気味な噂もまた存在している。
 この地を訪れた者が,異世界に入り込んだような,生臭く生暖かい空気に包まれた,異様な視線に晒された,誰もいないはずなのに背後から突き飛ばされた,という体験をしたという。

2 概要

 文覚上人は実在の人物であるが,果たして同地で修行をしたかまでは正直なところ定かではない。
 ただ,山岳信仰の場としての遺構があることは間違いないことであり,同地を訪れる際には敬虔な気持ちで赴く必要はあるのであろう。

 さて,そのような言わば神聖な場と思われる同所で,何故怪奇現象が発生するのであろうか。想像するに,山岳信仰は相当の荒行を積み重ねると思われ,途中,無念の死を遂げた者も中にはいるのではないだろうか。そのような者の魂魄が留まっていても不思議ではないと思われる。

 なお,同地は山岳信仰に使われていた場所のため,訪れるのには相当苦労する場所と思われる(一応,渓谷があるようだが,それでも30分程度は歩く場所のようである。)。野生動物に遭遇しないよう注意する必要があるほか,夜間の来訪は慎むべきであろう。

 最後に,この地では過去(1990年代と推測),行方不明になった女児の遺体が滝壺で発見されるという痛ましい事故が発生したという。同女児の御冥福を祈らずにはいられない。