福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

山の神の祟り(いわき市)

1 概要

 昔,茂八という男が,吉沼山で炭焼きをし生計を立てていた。
 茂八は歌が大好きで,特に,「ところは高砂」と「四海波」を歌うのを得意とし,山小屋で歌を楽しみながら仕事をしていた。

 ある日のこと,一人の人が炭小屋を訪ねたところ茂八がいないので,炭焼き窯の前に行くと,体半分が焼け両脚だけ焼け残った茂八を発見した。

 それから土地の人は,山の神は祝儀歌は大嫌いということで,山中では絶対に祝儀歌を歌わないように申し合わせ,今に続いているという。

2 解説

 この話はいわき市田人町の話であり,吉沼山も周辺の山の一つではないかと推測される。

 山の神には様々な種類(例えば,大山祇神金山彦神など)があるようで,あまり私は神道に詳しくはないため,詳細に説明することは難しいが,よく,「山の神=醜女」で,自分より醜い物を好む(そのため,顔が醜い魚である「オコゼ」を奉納する習慣もある。)とされている。そのため,上記のように,祝儀歌を嫌い,その禁忌を破ると,山中で祟りを受けることになるのやも知れない。