福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

堀嘉内妖怪を見る事(会津若松市)

1 概要

 一ノ丁大町通り北角に堀源吾という100石取りの侍がおり、その弟の嘉内と同居していた。

 ある日、嘉内が友達2、3人を伴い、甲賀町口から自分の家に帰ろうとして、五ッ(午後八時)頃、四ノ丁南側甲賀町通り東角の日向源右衛門の屋敷前まで来ると、丑寅(北東)の虚空から竹笛程の光が、源右衛門の戌亥(西北)の隅の物見の上へ、真っ直ぐに落ちて物見の内に入ったように見えた。
 すると、その物見の内でひぃ、という一声がすると、出格子の内が光り、これが見ているうちにすさまじくなった。これを見た嘉内は驚き、急ぎ四ノ丁を下り大町通りへ出て自分の家に帰った。

 またある日、友達の所へ行き、夜に入り丑刻(午前二時)に桂林寺通りを友達と話しながら南に歩いて、三ノ丁南側西角、今の堀氏の屋敷、その頃東向かいの門なる藤沢九郎右衛門の屋敷前まで来ると、門の前に人影のようなものが見えた。よく見ると、歳の頃17,8歳くらいの振袖の女が、九郎右衛門の屋敷の門に立っているのである。八ッ過ぎ七ッ(午前二時から四時)になろうとするのに、こんな所に若い女がいるのは怪しい。九郎右衛門の屋敷の門の戸は閉まっている。道幅が狭いので見間違えるはずもないと、なおもよく見定めようとしているうちに、内に入るともなく見失ってしまった。嘉内はまた、急ぎ駆けて二ノ丁を東に上り自宅に帰った。
 後になり聞いてみると、三ノ丁桂林寺町通り石橋の辺りで、時々怪しい事に遭う人があったという。

2 解説

 堀嘉内という人物が複数回、怪異と遭遇したという話である。推測であるが、同人は現在で言うところの「霊感のある」人物で、そのために幾度も遭遇したのであろうか。