福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

化け女大酒をする事(喜多方市)

1 概要

 会津北方の小荒井村(現喜多方市)という所に酒屋があった。
 ある時、一人の上品な女が酒を買いにやってきた。店主はいくら買いますかと聞くと、女はまず一升ください、と言う。そして、女は出された酒をたちまち飲み干し、聞き及ぶより良い酒ですね、もう一升くださいと言い、先の分の酒代を払うと、次の一升も残さずに飲み、とても甘い酒です、もう一升くださいと言う。

 出された二升の酒をあっという間に飲み干し、その上もう一升を催促するのを見た店主は、今まで多くの人に酒を売ってきたが、これ程飲む人には初めて会った、もう酒代はいらないから幾らでも飲んでください、と言い,また一升出すと、女はそれもすうっと飲み干し、酒代を払い、また寄らしてもらいます、と言って帰った。

 女の置いた銭を見ると、皆古銭だけで新銭は一枚もない。店主は不思議に思い、急いで女の後を追うと、女は村外れの野原に出ると、飲んだ酒を霧のように吹き出した。

 店主は驚き、ぽかんとしていると、女は店主を振り返り、「三年とは生かして置かないぞ。」と、凄まじく鱗立ち、例えようのない程の恐ろしい顔で言い放った。

 しばらくして辺りを見ると、女の姿はなく行方知れずになっていた。店主は震えながら帰った後、この事を人に語り、それからは寺院修験などに頼み祈祷を重ねた。その甲斐あってか、家内は無事息災に過ごしたという。

2 解説

 全く女の正体が分からない,不気味な話である。酒屋に対し,代金として古銭を使用している点で,古い女性(古銭が流通されていた頃に生きていた女性)の幽霊なのか考えられるが,なぜ酒を欲し,さらには店主を祟るような発言をしたのだろうか,謎である。