福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

妖気を見し事(会津若松市)

1 概要

 延享三年(1746年)の夏の昼下がり,辰巳の方角(南東方)で地響きがして,家々に当たる音は地震のようであり,また,大砲を撃つ音のようであった。

 その時,二ノ丁の御厩の辺りを通行中の者が,丑寅の方角(北東)の磐梯山から,戌亥の方角(西北)の飯豊山の方へ白雲が布を引くように一条見え,その中に散らし髪の女が白装束を着て先頭に立ち,その後に異類異形の怪しい姿の者どもが続き飛んでいくのを見たという。何というものが飛んでいたのであろうかと不思議がっていたという。

2 解説

 延享三年(1746年),会津藩は松平容貞が藩主であった。この容貞の時代は不作と厳しい年貢増徴があったようで,この3年後の寛延2年(1749年)には会津藩最大の百姓一揆が勃発したほか,翌年には容貞が27歳の若さで死去してしまう。
 上記の妖気を見し事が,不作や容貞の死去と繋がる,と考えるのはいささかこじつけ感があるが,具体的な年代が残っていることを見ると,当時の人達が,何かしらのシグナル的な意味でこのような話を作り残したと考えられなくはないだろうか。