福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

奥只見シルバーライン(新潟県)

1 概要

 奥只見シルバーラインは通称で、正式名称は「新潟県道50号小出奥只見線」である(同県道中、上折枝から奥只見ダムまでの間を奥只見シルバーラインと呼ぶ。)。
 なお、「シルバーライン」の名称は、かつて同地に銀山が存在していたことに由来している。

 奥只見シルバーラインは、現在国内最大級の貯水量を誇る奥只見ダムの建設工事用道路として、3年の歳月をかけて建設された道路である。全長22Km中、18Kmがトンネル(1~19号トンネルまである。)で、その内部は素掘りのため岩肌が露出しているほか、湧き水が流れている、非常に珍しい場所である(なお、同地は日本有数の豪雪地帯のため冬季期間は閉鎖されるほか、二輪車の通行は禁止されている。)。

 このように、国内有数の豪雪地帯という、非常な難所に造られた道路であり、その工事は難航を極め、工事に伴う殉職者は44名にのぼったという(うち17人は雪崩や凍死といい、この点からも難工事であったことが伺える。)。

 そして、上記の事実が原因なのか、同地は心霊スポットであるといい、殉死者の幽霊が出没するとも、浮遊霊の溜まり場になっているともいわれている。

2 解説

 その立地条件からか、トンネル内は気温が低く(最低気温約13度)、また、あまり明かりが強くなく、時折露出する岩肌が見えるトンネル内部は、若干薄気味悪さを感じさせると言えなくもない。

 実は今回、トンネル内を走行中、不気味な現象に遭遇した。
 その際、私がハンドルを握り、車の窓を全部、風が入るよう2~3センチ程度開けながら走行していた(しかし、車の中にはどの窓からも、全く風は入り込んで来なかった。)。
 どの程度車を走らせただろうか、対向車も、また、自らの車の前後を走る車もなく、ただ暗いトンネルを走らせていたのだが、ふと、私の右後頭部(側頭に近い場所)を何かが触れたように感じた。
 当初、風が当たったのか、とも感じたが、それまで全く車の中に風は入らず、かつ、風が当たった感触でもなかった。
 また、頭がヘッドレストに触れたか、とも思ったが、その「何かが触れた」位置がヘッドレストに触れるためには、首を右に大きく傾けないと触れられない場所であった。
 隣に座った細君には何も言わずそのまま車を走らせ、無事、トンネルを抜けることができたが、原因の分からない、そしてぞっとする経験をしたのはこれが初めてである(なお、私が同所を訪れるのはこれが3回目で、これまでこのような経験をしたことはない。)。

 最後に、上記のとおり、この地にはかつて銀山(上田銀山)が存在した。同銀山は、奥只見ダム完成と同時に水没しているが、そもそも同銀山は宝永3年(1706年)に坑道崩落により多数の死傷者が、また、安政6年(1862年)に採掘中に只見川の河床を掘り抜き坑道に出水、300余名の死傷者をそれぞれ出し閉山となった過去がある。これもまた、何らかのいわくなのだろうか。

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 奥只見ダムに設けられた、奥只見シルバーラインについての案内掲示板。

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 出発前の外気温の様子。

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 その25分後、トンネルの様子。例え外が真夏日でも、トンネル内は長袖が必要になるほど寒い。

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 トンネル内部の様子。写真は明るさをかなり調整している。実際にはかなり暗い。

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 こちらが未加工、かつ、フラッシュをたいた状態で撮影したトンネル内の様子である。