1 概要
棚倉町にある山本不動尊は,大同2年(807年),東北行脚中の弘法大師が護摩壇を築き,八溝山系に住む悪鬼を調伏祈願したのが始まりとされ,以後,この地は安堵な暮らしができるようになったといわれている。
現在この近辺は奥久慈県立自然公園に指定され,キャンプなどを通じて年間を通じて自然を満喫することができる。
しかし,この地にキャンプに訪れた者の中には,深夜,原因不明の怪奇現象に遭遇した者もいるとされている。
2 解説
棚倉町中心部から離れた,かなり辺鄙な場所にある。個人的には,キャンプをするためにはなかなかの度胸が必要な場所ではないかと思われる。
棚倉町には,上記の悪鬼を調伏した話以外にも,「土蜘蛛」と呼ばれた朝廷に従わない民をを討伐したとされる土地(棚倉町八槻)がある(「常陸国風土記」)など,いわゆる「魔所」のような場所が存在するのかも知れない。
令和2年4月3日追記
山本不動尊の写真を撮影したので追加掲載する。
参道の様子。隣接する河川では渓流魚であるヤマメが釣れることからも分かるとおり,山間部に存在する不動尊である。
本堂の様子である。夜間来るには,かなりの勇気が必要になる場所である。