1 概要
須賀川市を通る県道293号線にある江持洞門(江持隧道とも)は,明治20年(1887年),田村郡栃本村(現:郡山市田村町栃本)の住人佐久間亀五郎が請負人となり工事が着工,翌年に完成した手掘りトンネルで,その後,幾度か改修工事を重ね,現在も利用されている。
トンネルとしては比較的古い歴史のある同トンネルだが,理由は不明ながら,この場所では女性の幽霊(白い着物を着ているともいわれている。)の目撃談が多いといわれている。
また,同トンネルの脇には羽黒神社が,さらに周囲には羽黒池があるが,同池周辺においても幽霊の目撃情報が多いといわれている。
2 解説
着物を着ている幽霊,とのことなので,ある程度古い時代に亡くなられた,つまり,ノミや槌を利用して岩山を掘り進めた時代に事故で亡くなられた方なのか,などと想像してしまうが,果たしてその当時の工事に,女性が現場にいたのか,多少疑問が残るところである(ただ,明治~昭和初期の炭鉱では,女性も坑道に入り肉体労働に従事していたこともあり,同トンネル内で女性が労働をしていた可能性も否定できない。)。
果たしてどのようないわくがあり現世に現れるのか,その真相が知りたいところである。