福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

山びこ(会津若松市)

1 概要

 会津の山へ狩りに入った長助という者が獲物を見つけたので,鉄砲でドンと撃ったところ,確かに獲物に命中した手答えを感じた。
 長助は周囲を探すと手負いの獲物がいたので,再び鉄砲で撃つと獲物は逃げたので,さらに長助は鉄砲でドンと撃った。それが山びことなりドンと響いた。
 獲物を追い長助が走ると,誰もいないというのに,ドスンと何かが突き当たった。見ると,それは一本足の小僧だった。
 長助は小僧を怒鳴ると,小僧は長助に食ってかかった。長助は,獲物を追いかけているのが分からないのか,と怒ると,小僧は,長助が鉄砲を撃ったので,自分は向こうの谷へ駆けていくところだったと言い返した。
 そこで,長助は小僧に何者か尋ねると,小僧は自分は山びこだと答えた。
 その後しばらくの間,この辺りで山びこは聞こえなかったという。それは,長助が鉄砲で小僧の足の骨を折ったからだという。

2 解説

 山びこ(山彦)は,山中に住む妖怪(精霊,山の神とも)のことで,山や谷に向かい発した音が反響して遅れて帰って来る現象を,山びこが応えた,山びこが引き起こしたとされ,「やまびこ」と呼ぶものである。

f:id:sizyuukara-1979:20190823201306j:plain


 現在は,上記のとおり一本足の小僧の姿で描かれることの多い山びこであるが,絵巻物などに描かれる姿は,上図のように犬のような姿をして描かれている。
 また,日本全国に山びこや類似する妖怪の伝承が今に伝わっている。