福島県心霊スポット情報

福島県心霊スポット情報

福島県内の心霊スポット(全国に拡大予定、まずは東北から。)の概要とその情報について,霊感ゼロの四十雀が独断と偏見を交えつつ解説したいと思います。

鏡沼(岩瀬郡鏡石町)

1 概要

 岩瀬郡鏡石町にある鏡沼は,別名「かげ沼」とも呼ばれている。そして,同沼には,次のような言い伝えがある。

 鎌倉時代のこと,和田平太胤長という若武者は,時の執権北条時政の悪政を改めんと討伐を企てたが未然に事が発覚,捕らえられ奥州岩瀬の地に配流される。一人残された胤長の妻天留(てる)は,夫の跡を追い奥州の地へ訪れる。
 しかし,鏡石の地で天留を待っていたのは,胤長の非業の死であった。嘆き悲しんだ天留は,生きる望みはないと同沼へ身を投じたという。その時,天留が抱いていた鏡は,今でも水底から悲しげな輝きを放ち続けているという。

 この伝説にある天留なのか,はたまた別の人物かは不明であるが,同沼では,水面を歩く女性の幽霊の姿が目撃されているという噂がある。

 また,同沼周辺では,木に打ちつけられた藁人形が発見されることもあるという。

2 解説

 天留が実在の人物かは不明であるが,和田胤長は実在の人物で,建暦3年(1213年)に発覚した泉親衛の乱(御家人である泉親衛が,執権北条義時を打ち倒そうとした陰謀及び合戦)の後,胤長は陸奥国岩瀬郡に配流,後,同地で処刑されたとのことである。
 
    同沼周辺は現在公園として整備されているようであるが,なぜ同地に幽霊が出没するのか詳細は不明で,今後,情報収集を行う予定である。