1 概要
いわき市中心部から見て南側にある内郷周辺は,地元民からは心霊スポットと認識されているという話を聴いたことがある。
まず,幽霊マンションの存在がある。この内部には,かつて大きめの病院が存在していたようで,その病院は現在,他の病院に吸収合併されたそうだが,合併前から同病院では怪奇現象が起きるといわれていたという。
私は又聞きで聴いた話であるが,ある地元民が,その病院の看護長をしていた方から体験談を聞いたところによると,宿直の見回り時,敷地内にあった焼却炉付近で幽霊を目撃した,とのことである。
現在,同病院跡地に,くだんの幽霊マンションが建てられたそうだが,一説には空室が目立つとされ,また,入居者も日常的に怪奇現象が発生するとされている。
次に,内郷白水町付近に,通称「阿弥陀堂トンネル」と呼ばれるトンネルがあるという。このトンネル自体も,怪奇現象が多く発生するとされ,ある時,この場所で車を運転中,誤ってタイヤを側溝にはめてしまった人が,一時的にトランス状態に陥り,自分の手で側溝から車を持ち上げようとしたところ,指が車と側溝に挟まれ,ぐちゃぐちゃになったという事故が発生した,と地元民から聴いたことがある。
最後に,場所は定かではないが,同地には水子の霊場があるらしく,ここが特に危険な場所とされている。付近を通行するだけで背後から黒い影が追いかけてきた,人のいない車から誰かが降りてきた,足袋をはいているような足音が聞こえた,といった怪奇現象が発生しているという。
2 解説
私はかつて,いわき市に住んでいたことがあるが,あまり内郷方面には用事がなく,ほぼほぼ通過するだけの町であったため,詳細に探索したことがないのが現状であるが,上記の話は,地元民から直接聴いた話であり,信憑性はともかくとしても,地元ではこのような話がまことしやかにされているようである。